真夜中乙女戦争、読了、感想。

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 我々乙女は、戦争する。

 

気に入らないモノはぶっ壊す。そう生きることが出来ればなんと清々しいか。破壊の後の自分に襲ってくるであろう、喪失感とかそういう類に飲まれるのも少し面白そうな気がしている。

 

 

ということで真夜中乙女戦争、読了しました。じゃあツラツラと語ります。

既視感

 評価が高いのは一体何故?。対象読者層は恐らく大学生、Twitterマーケティングが上手くいったんだなぁと皮肉りたくなる。メッセージ性の強いセリフが散りばめられているが、ただそれだけ。孤独を愛している?みんな死ねばいい?なにもかも破壊したい?。冨野監督かな?(違)。心の中でぶっ〇すってのは蛭子能収さんに倣いたまえよ。前半と後半の温度差に驚かされた。後半冒頭はワクワクしたのだが、そこからはただ単調だった。キャラの濃い人物がもたらす物凄いものを期待し過ぎたせいもあるのかもしれない。

 エネルギーを持て余してる人の物語はどうしてか既視感があるなと思っていたら、躁鬱、鬱と戦う人たちの独白めいた日記のことを思い出した。高評価が多い理由を解釈して「あ、つまり誰にだって躁鬱、鬱になるんだなぁ」とクソどうでもいい感想が浮かんだ。最低で最高とかわけのわからない感想は出てこなかった。だからガンダムみよう。

  気が狂うとか、狂気だとか、闇だとか、絶望なんて言葉を経験、思慮や配慮も欠けた人が使うのをつい咎めたくなってしまう私の心はきっとクソだとたまに思う。だが、言葉や行動にする奴が少ないってだけで頭の中では不道徳なことばかり考えている奴が大半じゃないのかと私は思う。そんなもの狂気でもなんでもない。口を動かすな、手を動かすな、酸いも甘いも知ったような口ぶりで語れるようになってから是非発してくれ、と思ったが自己嫌悪ものすごいな。

とどのつまりね、「かまってちゃんアピールしてんじゃねぇ捥ぐぞオラ」って言いたいんだよ。十分過ぎるだろ!!!羨ましい、って思ったんですええ僻みですよそうですとも。

 

 

休。ふぅ。

 

愛について著書は語っていた。おもいだした。「ぼくは愛を証明しようと思う」って本がそう言えばあったな。いつか読みたい。

 愛に関しては同調せざるを得なかった。生憎、経験が乏しくてこういう手合いは苦手だ。勝てる気がしない。かなり楽しく読んだ。

 

戦争

 たぶん、この本は自己啓発本だろう。読破して一呼吸してやっとわかった。私が敵意むき出しの訳が。

 戦争ならもっと派手であって欲しかったというのはズルいか。主人公の"狂気"とやらが足りなかったのかな。きっと"絶望"感が足りなかったのかも。"闇"にしては明るすぎたかもね。物足りない。建造物破壊なんて画策している割に、ガキのいたずらにしか見えない。クリスマスは満願成就の夜じゃないのか。もっと楽しいかと思っていたのに期待が削がれた。悲しい。

 Blues drive monsterを歌いながらぶっ壊して欲しかった。憂鬱な世界くらい歌うたいながらくらいの軽い気持ちでぶっ壊して欲しかった。

 

生きている意味

 ベッタベタな問題提起。んなもん知るかってか。探し方だけ投げつけてくるあたりやっぱりこの本は自己啓発本だな違いない。

 適当なモノに執心すれば解決。以上、閉廷!!

 

 この本は読者を最後まで蹴飛ばし続けている気がする。主人公の主張のいい加減さというかなんというべきか......もどかしい。人間っぽくないといえばいいかな。意思が無いように見える。フィクションだからという説法をされたい訳では無い。あまりに無機質というかな.....これが著者の本質っていうなら驚く。自身の一部分をコピーして五体満足揃えて設定を与えただけで合ってほしい。あんな主人公、人間じゃない。主人公には意思が無い。不気味だよなと改めて振り返って思う。

 そんな不気味な主人公に絆されるのは堪らなく嫌だ。中途半端なメンヘラが、挙って同調しているのは同年代である私には不愉快だ。あれが貴方たちの本質よと言われて、はいそうですねって返事するのは御免だ。

 

 メッセージ性の強い言葉ばかり使っていて疲れる。読んでも私の破壊衝動は解決しないようだった。これといって壊したいものも無いってだけだが。ミーハーな私が縁あってこの本のタイトルに惹かれたというだけだった。それでも読んでよかったと思える。専用の辞書にいくつかフレーズを記録した。きっと役に立たないだろう。自己啓発本はやっぱり肌に合わないと思った。この本はハッピーエンドだったから、次は後味の悪い薄気味悪い本でも読みたいところ。

 

P.S

普段気持ちの悪い妄想ばかりしている大学生にはオススメ出来ないかもしれない。大学が楽しくない人は読んでみるといいかも。

 

 

 

ししゃもが食べたい。

では、また会いましょう。